日々的な32:怖いものが好きだが、ビビリなのでなんでも大げさに捉えてしまった結果的な
Zは自動車で通勤しています。
実は運転ができるんです(えっへん!)
毎日同じ時間に家を出て、同じ時間に同じ道を通っています。
なので、同じ光景を目にすることも多々あります。
毎日すれ違う車や、沿道の木々たち。
そして、運転していると、右手にお家が並んでいるのですが、とあるお宅の障子が、
毎日少しだけ開いていることに気がつきました。
まだ、冬の寒い頃。
初めは目に付いたくらいで、気になることもなかったのですが、毎日開いている。
しかも、信号で止まった際に目をやると、影のようなものがサッと引いたのです。
Z:Σ(O_O;)
Zは怖い物好きの、超怖がり。
呪いの○デオを布団に潜り、隙間から見ては、Aの手を握ると言う愚行を繰り返すほどの、
怖い物好きの、超怖がり。
Z:(見てはいけないものを見てしまった!)
もう、それからは毎日が戰慄です。
怖いのに、気になってしまう、怖い物好きの、超怖がりの性。
道を変えて通勤すればいいのに、気になってしまう!恐怖!
毎日、毎日、そのお宅の前を通りましたが、障子の隙間が開いていること以外は変化なし。
1週間ほどでZの興味は薄れましたが、癖のようにその障子の隙間に目をやってしまう。
ある春の日。
桜が綺麗だなと。花見にでも行きたいなと。そんな麗らかな朝の運転中に、いつものように
障子の隙間に目をやると
Z:( ꒪⌓꒪)!!!
Zは見てしまいました。
隙間から覗く目を!!
確認したい!でも、後ろの車に煽られる!
普段、(いろんな意味で)ノンストップZ の名を欲しいままにしているZですが、
この時ばかりはストップできない!
翌日から、恐怖の通勤再開です。
これが不思議、ただの障子から目が見える!いままでは見えなかったのに!
しかも、信号で車が止まると、その目がスって消える!
隙間から窺われるって、怖いですね。
ちょっとしたホラーです。
しかし、その恐怖も終わりが来るのです。
ある日、恐怖の隙間が大きく開いていたのです!!
Z:(꒪⌓꒪:)三(:꒪⌓꒪)
もう、2度見ですよ。
あわあわしながら、通りざまに凝視(危ない)すると、そこにはちょこんと
正座したおばあちゃんが。
そうです、ホラーの正体はおばあちゃんだったのです!
(オノマトペ入れたかったけど、合うのが見つからない!)
恥ずかしがり屋(憶測)のおばあちゃんが、日々、通り過ぎる車を眺めていたんですね!
これで恐怖の通勤は幕を下ろしま・・・・・・・・・せんでした!!
ここからはおばあちゃんの安否確認です。
毎朝、どこかしらおばあちゃんの一部を発見できないと、なんとなく心配になってしまう、
なんだかよくわからない状態。
障子が全開なのにおばあちゃんがいないと、「あれ?!」ってなる。
他人でしかない。おばあちゃんそんな風に思われたら、きっと迷惑。でも心配。
そんなこんなでお付き合い(一方的)も約半年。
これからも元気でいてね、おばあちゃん(他人です)