日々的な38:シルバニアのファミリーなクリスマスの話を書こうと思ったが的な②

続きものっぽくしましたが、内容が長いだけです。

12月24日、帰ってきたZはお仏壇に成績表をお供えして(Z 家システム)、
早速「シルバニアファミリー都会のお家」(仮)で遊ぶべく、

自分お部屋へ向かったのですが。ない。
シルバニアファミリー都会のお家」(仮)がない。見当たらない。
母にジェニーちゃんや、リカちゃんが座っていたタンスの上に置いてもらったはずなのに、
それがないのです。

シルバニアファミリーグッズたちはあるのに。

いえ、正確にはタンスの足元に空の箱はありました。
びっくりして、母に聞いてみると困った顔をして唸るのです。

母:お父さんがお店(商売をしていた)に持っていった

Z:!!!!!!

その日は、サンタさんからのプレゼントで遊ぶことしか考えていなかった。
シルバニアファミリー都会のお家」(仮)ありきの日だった。
クリスマスケーキよりも、ツリーよりも楽しみにしていたのに!

そのころZ は厳しい父が苦手で、あまり自分の意見を言うことがなかったのですが、これは一大事!
すぐに父の職場(っていうか自営業をしている店)に電話をして、
シルバニアファミリー都会のお家」(仮)の所在を聞きました。


Z:お父さん!「シルバニアファミリー都会のお家」(仮)どこ?!

父:え?あれ、ちょうどいいから店に飾った

もう、決定。飾ること決定してる。ていうか既に飾り済み。完了。
Zも母も父の決定には逆らえない。(妹は無邪気に逆らう)


半分泣きながら、シルバニアファミリーグッズを集め、泣きながら
母に父の職場に連れて行ってもらい、
泣きながら1時間だけ遊ばせてもらうという
謎な状況でクリスマスイヴを過ごし、
なんかサンタさんからもらった、戦隊モノの武器を振り回す妹を、
忌まわしく見つめながら、


もう、サンタさんなんかに頼まない!!

と、サンタクロース協会に逆恨みをしたのでした。

そしてその、「シルバニアファミリー都会のお家」(仮)はその後、約25年に渡って、
店のディスプレイとして飾られ続けるのです。

その「シルバニアファミリー都会のお家」(仮)は
約25年、我が家(正確には店舗)にあったのですが、
Z はその最初の1時間以降、遊んでいません。


あの頃は苦々しい思いで、見ていましたが、25年後もなんやかんやと大事にされている
シルバニアファミリー都会のお家」(仮)は、ある意味、あの店のシンボルでした。

25年前は父が自宅件店舗から店舗を独立させた年。

父なりに大変な年だったのだと思います。
そんな掻き入れどきのクリスマス前に、私や妹のため小芝居を打ってくれた父。
「サンタクロース協会」からの可否が遅れたのは、
シルバニアファミリー都会のお家」(仮)を手配してくれていたからだと、
後に知りました。


決して、娘と大の仲良しではなかった父。
娘の扱い方がわからない、と母にこぼしていたという父。
私に、妹に、不器用ながら「たくさんのこと」を教えてくれた父。

クリスマスのお話を書こうとしましたが、なんだか父の話になっちゃいました。
ま、怖くて、不器用で、ちょっと困った父でしたが、今だに

父を思い出さない日はないのです。
亡くなってしばらく経ちますが、今だに父は多くのことを

教えてくれていたことに気がつきます。

そんなことを思い出させてくれた、「シルバニアファミリー都会のお家」(仮)に感謝。

※「シルバニアファミリー都会のお家」(仮)は「シルバニアファミリー アーバンハウス」でした。